日本では報道される機会が少ないビルマ(ミャンマー)に関する外国メディアの報道を翻訳して載せています。
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9月4日は在日ミャンマー人たちの祭り、ダディンジュ(燈明祭り)に行った。
ダディンジュとは仏教の行事で、9月下旬から10月上旬の満月の日に行なわれる。雨季が終わってお釈迦様が天から降りてくるときに足元を照らすためにろうそくや松明をあちこちに立ててお釈迦様をお迎えするという祭りである。
春の水かけ祭りは、みんなで水を掛け合うにぎやかな祭りだが、燈明祭りは、夜に松明やろうそくがゆらゆら揺れる厳かで幻想的な祭りである。
例年だと、水かけ祭り同様、北区にある飛鳥山公園で開催されるのだが、今年は板橋区の税務署の駐車場という、えらくこじんまりした場所で行なわれた。それも、商店街のド真ん中である。
実はこの祭り、今年はミャンマー人の友人が主催している。水掛祭りも、この燈明祭りも例年なら民主化グループが行なっていて、極めて政治的要素が濃い祭りになる。各少数民族の武装グループの旗がはためき、政治風刺を描いた漫画が展示される。そして、現在の軍事政権を批判し、民主化運動の正当性を訴えるアジ演説が行なわれるのだ。特に日本人ジャーナリストの某氏の演説がひどい。ぼくはあの人が出てくるだけで、うんざりした気分にさせられる。もし、今日も彼らが開催していれば、アウンサンスーチー氏が政権側の人間と会い、アメリカの外交姿勢が軍政との対話政策にシフトしつつある今、ここでも政治的な演説がしつこく行なわれていただろう。しかし、今年はいつものような不快感を覚えなくて良さそうだ。
時間が13時から17時と短いので、バンド演奏もなく、民族舞踊が中心だった。ミャンマー人の行事となるといつも登場する舞踏家がオープニングで踊っていた。パッと見、オカマちゃんみたいな感じだが、れっきとした女性である。ミャンマーではプロとして活躍し、大学でも教えていて、ミャンマー舞踊では相当権威のある人だという。
会場が狭いので、屋台も少なめ。とりあえずビールの肴にと、ソーセージを買った。店の人は豚餅と呼んでいたが、おそらくインドシナ各地にある、豚肉を使った発酵ソーセージと同じものだろう。ベトナムによく行っていた頃、北部の街にいるとき、しょっちゅうこれと同じようなものを食べて酒を飲んでいた。
ミャンマーのこれも、めちゃくちゃうまいというものではないが、酸味が利いていて、一度食べるとなかなかやめられない食べ物である。
屋台をうろうろしてみたが、これといって食べたくなるものがない。まあ、ミャンマー料理というのはそんなにうまいものではないので、あまり食指が動かない。その中でなんとなくうまそうに見えたのが、春雨の野菜焼きそばみたいなもの。これはまあまあであった。
ステージでは日本人が長渕剛の『乾杯』のミャンマー語版を歌って、さかんな拍手を浴びていた。
狭い会場内をウロウロしていると、女の人から声をかけられた。今回のこの祭りを主催しているミャンマー人の妹さんだった。貿易会社に勤めていて、今年の春に子どもを生んだ。彼女によると、肝心の友人は、義理の母親が死亡したので、現在ミャンマーに一時帰国しているという。ミャンマー人のだんなさんは焼肉店の店長をしているが、おそらくミャンマーにいたら出会うことはなかったようなカップルである。雰囲気が明らかに違う。
彼女がダンパウッ(鶏の炊き込みご飯)を食べていて、うまそうに見えたので、ぼくも買った。まあまあかな。
ステージではおなじみの漫才があり、ミンガラドゥという在日ミャンマー人の民俗音楽のバンドの演奏となった。もう何度も見ている人たちである。出演者も会場にいる人たちもどこかで見たことがある人たちが多く、正直マンネリ感が否めない。



タイヤベトナムのフェスティバルが、代々木公園で何十万もの人出を集めるのに対し、ミャンマーの祭りが税務署の駐車場というのはなんとも侘しい。ひとえにこれは、ミャンマーの現政権が対外的に開かれた政権でないからだといえると思うのだが、駐日大使館をあてにしないで、在日ミャンマー人たちの手で、代々木公園でできるくらい大規模な祭りにして欲しいものだ。
今回がその第一歩になってくれればと思う。
ダディンジュとは仏教の行事で、9月下旬から10月上旬の満月の日に行なわれる。雨季が終わってお釈迦様が天から降りてくるときに足元を照らすためにろうそくや松明をあちこちに立ててお釈迦様をお迎えするという祭りである。
春の水かけ祭りは、みんなで水を掛け合うにぎやかな祭りだが、燈明祭りは、夜に松明やろうそくがゆらゆら揺れる厳かで幻想的な祭りである。
例年だと、水かけ祭り同様、北区にある飛鳥山公園で開催されるのだが、今年は板橋区の税務署の駐車場という、えらくこじんまりした場所で行なわれた。それも、商店街のド真ん中である。
実はこの祭り、今年はミャンマー人の友人が主催している。水掛祭りも、この燈明祭りも例年なら民主化グループが行なっていて、極めて政治的要素が濃い祭りになる。各少数民族の武装グループの旗がはためき、政治風刺を描いた漫画が展示される。そして、現在の軍事政権を批判し、民主化運動の正当性を訴えるアジ演説が行なわれるのだ。特に日本人ジャーナリストの某氏の演説がひどい。ぼくはあの人が出てくるだけで、うんざりした気分にさせられる。もし、今日も彼らが開催していれば、アウンサンスーチー氏が政権側の人間と会い、アメリカの外交姿勢が軍政との対話政策にシフトしつつある今、ここでも政治的な演説がしつこく行なわれていただろう。しかし、今年はいつものような不快感を覚えなくて良さそうだ。
時間が13時から17時と短いので、バンド演奏もなく、民族舞踊が中心だった。ミャンマー人の行事となるといつも登場する舞踏家がオープニングで踊っていた。パッと見、オカマちゃんみたいな感じだが、れっきとした女性である。ミャンマーではプロとして活躍し、大学でも教えていて、ミャンマー舞踊では相当権威のある人だという。
会場が狭いので、屋台も少なめ。とりあえずビールの肴にと、ソーセージを買った。店の人は豚餅と呼んでいたが、おそらくインドシナ各地にある、豚肉を使った発酵ソーセージと同じものだろう。ベトナムによく行っていた頃、北部の街にいるとき、しょっちゅうこれと同じようなものを食べて酒を飲んでいた。
ミャンマーのこれも、めちゃくちゃうまいというものではないが、酸味が利いていて、一度食べるとなかなかやめられない食べ物である。
屋台をうろうろしてみたが、これといって食べたくなるものがない。まあ、ミャンマー料理というのはそんなにうまいものではないので、あまり食指が動かない。その中でなんとなくうまそうに見えたのが、春雨の野菜焼きそばみたいなもの。これはまあまあであった。
ステージでは日本人が長渕剛の『乾杯』のミャンマー語版を歌って、さかんな拍手を浴びていた。
狭い会場内をウロウロしていると、女の人から声をかけられた。今回のこの祭りを主催しているミャンマー人の妹さんだった。貿易会社に勤めていて、今年の春に子どもを生んだ。彼女によると、肝心の友人は、義理の母親が死亡したので、現在ミャンマーに一時帰国しているという。ミャンマー人のだんなさんは焼肉店の店長をしているが、おそらくミャンマーにいたら出会うことはなかったようなカップルである。雰囲気が明らかに違う。
彼女がダンパウッ(鶏の炊き込みご飯)を食べていて、うまそうに見えたので、ぼくも買った。まあまあかな。
ステージではおなじみの漫才があり、ミンガラドゥという在日ミャンマー人の民俗音楽のバンドの演奏となった。もう何度も見ている人たちである。出演者も会場にいる人たちもどこかで見たことがある人たちが多く、正直マンネリ感が否めない。
タイヤベトナムのフェスティバルが、代々木公園で何十万もの人出を集めるのに対し、ミャンマーの祭りが税務署の駐車場というのはなんとも侘しい。ひとえにこれは、ミャンマーの現政権が対外的に開かれた政権でないからだといえると思うのだが、駐日大使館をあてにしないで、在日ミャンマー人たちの手で、代々木公園でできるくらい大規模な祭りにして欲しいものだ。
今回がその第一歩になってくれればと思う。
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